―島を臨む船の中―……あれが、ジャニュアリー島か……。[これからしばらくお世話になる、島影が見えてくる。子供のように船の舳先に陣取って、進行方向を見据えながら、期待に胸を膨らませた。どんな訓練が自分を待っているのだろう。どんな教官が自分を鍛えてくれるのだろう。自分は見事に訓練をやり遂げて、終わった頃には人間的にひと皮もふた皮も向けて、大きくなっているに違いない。そんな未来を予感しながら、大きく武者震いをしていた*]