っ!!え、エレ!!ハダリー!?[ヘッドセットを支えていた手がダラリと落ちて、ガクリと腰が抜けたように崩れ落ちる。第二エリアの、とある薄暗い通路。濃い鉄錆の匂いと、大出血を認めるや否や、駆け寄った。出血元はエレの首元。慌ててシャツを脱ぎ、止血を試みようとするが、……その鮮血はすでに勢いはなく、命が消えた後の残り火でしかなかった。] エレ!! ハダリー、何やってるんですか! なんで、何を……、…退けっ!