[2階の一番奥の部屋。そこに二人で入りゆっくりドアを閉めた。リーザをまっすぐ見つめる。]
お前ももう気づいてんだろう。俺も「そう」だってことに。
…狼を仕留める狩人か。占い師に負けずも劣らねえ天敵だ。生かしちゃおけねえよ。
……クララもな。やたらと食い意地ばっかはった女だったが、一応仲間だったんでな。仇は打ってやんねぇと。
銃で撃ったんだって?ったく、ガキが物騒なモン持ってるよなあ。
[はは、とそんなことを呟き、脳裏に過ぎるのは赤毛の狼。自分の同胞。先程見た最期の姿を思い出し、ゆっくりと目を閉じた]