[駆けていくにつれ、振りかかる銀が増えてくる。これは宿主を得る為の本能か、この先にあるものを守ろうとしてなのか。その判断は、まだつかない。私はただ、培ってきた経験による推測と勘にしたがって、向かうだけ] … 早く、撤去しなくては。[仲間達の安否も、置いてきた彼の安否も気にかかる。無意識、焦燥を募らせながら先を急いだ。ともに先行した彼や、後陣を引き受けてくれた二人の身に何が起きているか、知らぬまま**]