[階段を登っていると、下りてくるエレオノーレとすれ違う。] …………? 『これ。』[すれ違い様に手渡されたのは一粒の緑の錠剤と一粒の白の錠剤。] ………エレ……ちゃ………[しーっと人差し指を唇の前に立て、何もなかったように横を擦り抜け、階段を降りていった。女は呆然としながら、掌の上の2粒を握り締めた。]