[すぐに眠りについたものの、それは安らかなものとは言い難かった。しとどな寝汗が、寝衣を濡らして、夜半何度も薄く目を開けさせた。][ただそれも、夜明けの頃には深い眠りについたのか、明け方の地震に気付く事はなかった。軍衣に身を包み、昨日作りそびれたダーフィトへの受領証を書き記し胸ポケットに入れると、自室を出、脇の階段を下る。][すぐ側の洗面室に入ると、そこでフレデリカと会うだろうか]