― カレン東原の戦い:2日目 ―
[ 舞い上がる煙で煤だらけのハーピー隊が帰ってきて、
騎士団の状況>>2:546を報告した。
動きが乱れていると聞いて、ふむ、と無精ヒゲを撫でる。 ]
[ テオドールは基本的に、責任者を決めたら、その者に現場の判断は任せる主義だ。
だから、誰かうまく立ち回った者が居たのだろうと思うが、
騎士団の罠の向こう、騎士本隊の足元に仕込むのは、
魔軍側からは困難に思えた。 ]
……カレンに忍ばせた部隊のいずれかか。
褒美をやらねばならぬな。
[ それが切り捨てたファミルの手柄だとは知らぬ。
書記官に記させると、テオドールはすでに次の事を考えていた。 ]