[ 薬屋へ行けない。 それを知ってエレオノーレは困惑する。 今、この場で作れる数は……たったの2個。 それでも、ないよりマシだけれど。 ] ……![ がり、と自分の腕に爪を立てた。 赤い血が手の平に零れる。血は少しして止まり、代わりに真っ白い薬が2つ手の中に残っていた。 ][ 右手にそれを握って、クロイツを探す。 でも、まだ少し彼の言う通りにしていい物か、迷いもあった。 ]