……怪我……、あ、そうか。>>274
匂いで?
[確かに血痕は激しいが、それが見えるほど彼が近づいていて、
アルビンが全く存在に気付かなかったとはさすがに思いにくい。
だとすると、嗅覚ではないかと推測した]
それでわざわざ見に来て下さったのですか。
なんて親切な方なんでしょう。
お気遣いありがとうございます。
[首のハンカチを解いた。洗って返さないとと思うが、血はなかなか落ちない。
新しい物を差し上げる方が早いかもしれない]
この通り、怪我はもう治りました。
その……こちらも親切な方のおかげで。
[エレオノーれのことは事情が複雑になるので、簡単にそう説明した。
……最後の接吻を思い出して、また少し赤くなった]