[とはいえ、素がばれて困るわけではないから父親とのやり取り以外でも猫被りが外れることはある。ファン一号となってくれた令嬢の兄──ちゃんと面識を持つようになったのは学校に入ってからだけど彼からの応援を初めて聞いた時とかまさにそれだった] ちょっと待って、 なんでピンポイントでそこ!?[褒めてくれているのはわかるが、歌でも踊りでもなく何故筋肉を褒めるのか。初めての事に思わず素で問いかけた私の声に、彼は何と答えたのだったか]