― 回想 ―
[十日も過ぎれば互いの領域を判別しあう時間とすれば十分だ。
少年に旅に出た理由などを深く聞かなかったようにしていたし、聞かれもしなかった。
まあ長老呼ばわり>>0:129されたときは微笑みながら軽く拳骨をおとす程度のことはしたが、真面目に学ぶ態度より教えることは苦とはならなかったし、脱線した話も楽し気に聞くものだからその関係をわざわざ変える必要を感じもしなかった。]
まずは…近くの浜辺にいくことにするが、いいね。
[外套を手に入れて纏った修練者は、目的地の一つを指し示す。ごつごつとした岩の道。寂しげに残された廃墟
唯一の別の魅せるような、火山に咲く花が時折咲いているが、それ以外は、彩りのない道のりを歩いていって]