昔々あるところに、小さな女の子がいました。その女の子は何時も赤い頭巾を被っているので、周りからは『赤ずきん』と呼ばれていました。ですが女の子は不思議に思っていました。「どうして私だけ頭巾を被っているの?」不思議に思った女の子は母親に尋ねてみることにしました。「どうして私は頭巾を被らなければならないの?」母親は悲しそうな目で言いました。「それはね……――」