― 船内 カウンター下 ―ふきゅぅ……[カウンターの下で、ロップイヤーがぺたんと長い耳を伏せた。][この兎に目を留める者は存在しない。薔薇の花飾りを胸元に挿した、兎の“飼い主”と、ごく一部の者を除いては。]