― ジラルダン帝国・帝都 ― とっととくたばっちまえくそ親父!! こんなとこ、出ていってやるーーーっ![捨て台詞を叫んで、城門の間を一騎の騎馬が駆け抜ける。馬上にあるのは、そのあたりの村にいてもおかしくないような恰好の青年。城門を守る衛兵たちは、ああまたかという顔で見送る。何回か繰り返されている光景なので、もはや日常風景だった。]