[ ジークムントの死を眺めていたら。>>4:399
ガートルードが近づく気配を感じて。>>4:400
告げられた言葉に、一瞬言葉を失った。
泣いているように見える、と、心の内を見透かされたように思えたから。
ずっと、後悔して、自らを罵って。
誰からも見えぬように、ずっとずっと泣いていたから。 ]
…………私は泣きません、
それに、所詮、傷跡ですよ。
[ そういいながらも、涙を拭うように触れられた指先は拒まず。
その手の温度が、透明な涙を溢れさせる。
── 赦してくれるなら、
その機会があったなら、
どこか、複雑な気分になりつつも、
それでいて、懐かしい気持ちになって。
掌は大きくなった、それなのに、その手の温度は変わらない、まま。 ]