―談話室―
[リゼットから何か反応はあっただろうか。
しばらくして上階からやや乱暴なノックの音とヨアヒムの名を呼ぶ声>>4:140が聞こえた。
何かあったのだろうか。
様子を見に行こうか迷っているうちにシモンが談話室に駆け込んできて、ヨアヒムが刺されたことを告げた。>>4:144]
ヨアヒムが?
[状況を把握できていないのを察したのか、シモンが事細かに説明し始めた。
彼の言葉をそのまま信じるなら、今いないエルナが怪しいということになるが――]
とにかく、現場を見てみましょう。
…君はどうする?
[先ほど取引を成立させたばかりの少女を振り返って声をかける。
ついてくると言われても、残っていると言われても
「わかった」とだけ答えて、シモンと共にヨアヒムの部屋に向かっただろう。]