―前日・銀嵐の中―[ようやく見つけた幼馴染みの姿は、まだ僅かに体温を残してはいたが。その姿は、もう、動くことはなく――…。] ………………ばか、やろう……。 憎まれっ子世にはばかるんじゃなかったのかよ。[ぽつり、隠していた涙が今度は人目をはばかることなく溢れた。やがて、フリーデルの体を抱きかかえ、共に宿へと戻ろうとするが。]