(―――?!不味い、不味い不味い!
どうすれば、どうすれば―!)
[無常にも鳴り響く死へのカウントダウン。
それを聞いても尚、否、それを聞けば聞くほどアイリの身体は見えない糸で縛られ、身動きがとれなくなる。
―数秒先の絶望は、すぐ目の前に訪れる。
―――その、はずだった。]
…えっ…?
[だが、それは訪れなかった。
ゾフィヤと同じ様に、アイリもまたフレデリカのその声色に驚きを隠す事が出来なかった。
―まるで、"自分が死ぬ事などあり得ない"と言わんばかりの、余裕の声がフレデリカから聞こえたのだから。
そして、それは現実になる。]