― 神域最深部 ―
……ん?
[ふと、耳に届いた呟き。>>2:355
届いたのは偶然か、それとも巡る風精の戯れか]
今なら、触れるくらいはいいと思うよ?
相当疲れてるみたいだし、直接触れて、労いの意思を伝えてあげると、回復も速まるだろうし。
[この辺り、嘘は言っていない。
純粋な信仰の気は、神格としての黒焔狼にとっては癒しとなる。
嘘は言っていないが、それでもふられる当人の心境は、無視していた。
可能な限り抑えてはいるが、喰らわれたものの『不味さ』は、微妙な不快感として内側に反射されている。
故に、ちょっとした意趣返しも兼ねていた。*]