[ずっと読書に耽っていた―――何やら騒がしく場を覗いてみれば既に事態は収拾した後で。レトが何やらリカを泣かしたりしていたらしい。そういえば妖精さんのお話を聞きたいわ、とオットーの姿を探すが、オットーの姿が見えない。レトもどこかへ行ってしまったようだ。]オットーさん…?[声をどことなく掛けるが返事はない。妖精さんなら…?]オットーさぁぁぁぁぁぁん!!![裏声で叫ぶ――タイガ辺りにも聞こえただろうか――しかし、パンの妖精からの返事は聞こえない。]