― 大通り ―
あの、もしわたしに手伝えることがあったら、そちらに行ってもいいですか?
専門的なことはともかく、荷物運びとか……。
[それなりに通い慣れている分、内部の配置等は多少は把握しているつもりだ。
単純作業くらいは出来るのではないかと声を掛ければ、フレデリカからは笑顔と共に『ありがとう』と答えが返る]
『そうね。こんな時だけど、収蔵物の整理のためにはよい機会かもしれないしね』
[実際に役に立つかはわからないけれど、他に出来ることもないからと気持ちを切り替えるような口調で言う。
それを受けて赤色の花精も、身の置き所が出来たように安堵した表情を見せた]
それなら早速、博物館に向かわせて頂きますね!
あ、そういえばフレデリカさん、お昼ご飯食べました?
まだでしたら――