― 平原 ―
[陰陽を均すべく舞わせた陽気が齎したもの>>1:171には気づいているのかいないのか。
平原に降りた朱雀は一つ、羽ばたいた後、手にした剣を軽く振るう。
それだけの動きで、陽気と火気を纏いし剣は姿を消した]
……皆、良くやってくれた。
蜃を討った事で、霧もそう遠くなく晴れるだろう。
ともあれ、すぐに動くは辛かろう。
休息した後、改めて陰気の許へと向かうとしよう。
[あまり時間をかけたくはないが、すぐに動くのも辛いだろう、というのは見て取れた。
今回の討伐が初陣のものもいる以上、大事を取るのは必要だろう、という思いもある。
……なお、これが単独行であったなら、間を置かずに先へ進んだのは言うまでもない、というのは余談である]