>>39>>40>>42>>43
[水筒、スーツケース、六法全書、酒瓶。それぞれが人を死至らしめる武器。だが向こうも能力者。見事な武器が形作られ、振り下ろした酒瓶を真っ二つにされる。中身の酒が床を濡らした]
へえ……死んだ方がマシ。でも勝手に殺すな。なら諦めてから死んでもらえばいいのかしら?
――いつまで、持つかしらね。
[武器を作り出したということは、それが彼女に出来る事であり、それ以外に特別な事は出来ないのだろう。
ゾフィヤ自身はアイリに決して近づかず、また操る人間達にも。避ける事を重視して、向こうの疲弊を待つ。操っている以上、いかに筋肉が悲鳴を上げようが動きが乱れる事はない。そうなる事があるとしたら――]
なっ……!?
[花瓶を持ってこちらに襲ってくる。護衛として一人自分の前に人を置いていたが、それはアイリから身を守るためのものだ。意識の外に追いやったフレデリカの咄嗟の反抗には対処が遅れる。
咄嗟に両腕で頭を庇い、護衛を操ってフレデリカを殴り飛ばそうとする。それ自体は間に合うだろうが、アイリを襲わせる人の動きは確実に鈍った]