……っん、ぅ……んんっ――…
[辛うじて押し殺した喘ぎが、
訴えるような上目遣いの眼差しを向けながら。
押し込められた矛先の熱に、
その昂揚が伝播したかのように潤んだ瞳が彼の姿を映しだす。
腕の中が檻ならば、双眸がそれを対成すように。
視界いっぱいに、リヒャルトの姿だけを描いて]
……や、……ぁ、んっ……
["大丈夫"、そんな優しい嘘は綴れなかったけれど。
両手はソファのベルベットを掴むのを止めて、
彼の肩へと回り、縋る――
>>_417
そうして甘く囁くのは。
零れる朱の筋を内腿へと描く侵犯の苦痛を、
彼が忘れるような、甘い、蕩けた響きの懇願で。
愛しさを帯びたそれを、彼の瞳を見上げ上擦る吐息交じりに綴る]