[一瞬、赫の眸に、凶暴な色が浮く。] 何処を見ている。 私に媚びるのではなかったのかね。 名もなき天使よ、お前には私しかもう居ない。[誰に言い聞かせる為の言葉なのか、吐く語は硬い。 邪眼を使うことも忘れて、傲慢に振る舞い、彼の頭部を下腿へ引き寄せ。]