[余裕を剥ぎ取った男の顔
そんなシグを見られるのは私だけ
仄かな優越感を抱きながら、笑みを零してその白銀の髪に頬を摺り寄せて
好きに動けと囁く男に、小さく零す笑い声
胸を揉みしだきながらどうするかわかるだろうと告げるなら
はた、と汗を滴らせたまま]
……私、ほんの前まで何も知らなかったわ
淫らにさせたのも、無知でいられなくしたのも
ぜーんぶシグなんだから……勿論
知ってる。だから――トんじゃわないでね?
っ はぅ……っ
[囁きと共に彼の欲帯びた分身を己が秘部に宛がい
体重をかけて重力に従いゆっくりと沈ませてゆく
貫くそれは固くてあつくて。思わず漏れ出る甘い声は
囀りにも似た旋律を耳に届かせたろうか
それだけで内腿が震えるのだけれど。先程漸く握れた主導権
離すつもりは更々無くて
拙くも彼の腹に手を置いて。己が腰を手を支える彼に甘えながら
上下に体を動かし律動し、嬌声あげつつも中の肉筒包み込み
彼に快感を与えようとしただろう
うねる様に摩擦された媚肉は雄を包み、子種を欲しいとうねり啜る
己の拙い動きで我慢できないようなら、
シグも私を滅茶苦茶にしてもいいのよ?なんて囁いてみたけれど
さてどうだったかはきっと空に朱を飾る紅梅のみが、知っている事だろう]