[ この愛は異端、なのかもしれない。
それでも二人合わさって囀る音>>_261を
耳を塞いで拒絶する道など既になく。
びりびりと肌を刺すような快感>>_262に
戒めを握る力が加わる。
腹に刻まれた徴は肌を合わせる毎に熱く
奔流の中に擡げるような、燻るような、
重い情愛をその身に浴びせてくる。
息がじょうずにできそうにない。 ]
…………あなたの、咲かせた花だ。
[ 幾度となく続く頂。
それらを内側で受け止めながら吸い尽くす
花ではあるが、
陽の光も月の眼差しもよく知った花だ。
途切れ途切れに身悶えながら泡立つ繋ぎ目に触れた。
霞む視界の中でも鮮明に映る赫色>>_263
何度も死に、その度に吹き返す生を味わいながら
囁く唇に祝福を。 ]