――― 視ろ、君だけのものだ。 魔界の深層に座す怪物を、君は魅了に掛けた。[咽喉が無意識に喘ぐ。 幾度目かの突き上げは、彼の頂きと重ねず極めた。 だが、直ぐに動き出す所為で、結合部から白濁の塊が堕ちる。 身体のコントロールは利かず、末端に至るまで彼を欲していた。] 君だけの―――、 カレルレンだけの、 私《クレメンス》だ 。[眸を逸らすことを赦さず、キスで掬い上げた眼差し。>>_243 さぁ、須らくにして視よ。これこそが、彼が教えた眸《こころ》だ。*]