[元来、己は難儀な性質であったが、これほどだったか。
整理のつかない感情と本能は、彼が滅茶苦茶に掻き乱した所為。
最早、己を従えているのは、自分自身ではない。彼だ。>>215]
―――…カレルレン、
君はもう少し、自覚を得た方が良い。
その眼に恥じらわぬ月は無いよ、瞬かぬ星は無いよ。
君の歌声は天の調べを易々と凌駕する。
震える喉に合わせて、大気が濡れるのを知らないね?
[口から自然と零れた口説き文句も、素面では語れぬ本意。
下方から腰をグラインドさせ、凹凸にも馴染んだ内壁を削ぐ。
淫慾に耽り過ぎだと自覚をしても、嬌声を聞いたら堪らない。>>_240
覚えたての人類ではあるまいし、娯楽以上を交接に求むなど。]