[足取りを緩やかに、歩きやすいように歩行を合わせてくれているレトと教会の扉の外へ出れば――みんなからの祝辞とライスとフラワーのシャワー。
ベールや肩に乗っかったままの花もあった。ふわり、と舞う。青い花。少し摘み取ったデルフィニウムの花に、少しだけ感じ入るように目を瞑る。]
……みんな、ありがと、ね?
来て、くれたひとも…来れなかったひとも、ありがと。
レトが幸せなら、エレオは幸せ…。レトのこと、きっと幸せに…する、から。
[参列者の女性が集まったのを見計らって、ブーケを投げた先には<<ことわざ仙人 モーリッツ>>に渡った]