[バスルームに消えたと思えばすぐに戻ってきて手に何か握られているのが見えた。抱擁されるかと思えば勢いのまま押し倒され、軋む音を立てない上質なベッドのスプリングに背中が受け止められていた。銀のカーテンに囲まれる中央を見上げる。美しい緋い星がふたつ確認出来て微笑む。] ……お前は本当に元気だな ずっと、言おうと思っていた 周りに合わせて上品ぶる必要はない そうしている方がシメオンらしくていい[そっと手を持ち上げて頬に触れたあと頭の後ろに添え。]