失望だなんて。
こんな可愛い先輩を見られるのは僕だけだって、
……特別なんだな、って。
[オクタヴィアの言葉に返事を紡ぎつつ、
彼女の金の髪を指先で探り、髪留めを外した。
ランプの灯り一つだけの、薄暗い部屋の中。
深いベルベットの赤の上に、彼女のブロンドが乱れながら広がって]
先輩……、すごく、綺麗ですよ?
それとも、僕だけじゃないんでしょうか……
"子供じゃない"んですもんね?
良いですよ。
嫉妬は、禁じえませんが――――、忘れさせますから。
[ほんの少し拗ねた様に目を細め、ネクタイを解いていく。
彼女程美しく魅力的な人を、他の男が放っておくはずも無く]