[どの道、石を受け入れた竜も、魔力を流し込んだ主も。双方ともに休息しなければならなかったから、抱擁の体勢のまま男がより休みやすいように身を動かして。ゆったりとした時間の中、ふと、口を開いたのは竜の方]…のぅ、ヘイハチロウ。主が、儂の願いは何かと聞いた時。それ以外の意味があるかは主次第と言うたのを、覚えておるか?[それは、まだ名を預けるにも至らぬ、本当に最初の出会いの時。>>1:10はぐらかし、笑いながら告げたあの言葉は、あの時実は一番願っていたかもしれない事を隠していた]