[幸いにして契約は滞り無く。
男も竜も、命を脅かされることは無かったらしい。
>>_140疲れたと答える男の顔に、無理をしている色は無く。
それ以上に嬉しいと、闊達に笑うその顔を見れば自然こちらも表情が緩く和らぐ]
すまぬな、ありがとう。
[>>_141気だるい動きで身体を起こし、すり寄せた竜を男の手が支えてくれるのに礼を言って。
そのまま身を預けたのは、このままでと願う男の言葉と、竜自身が離れたくなかったから。
可愛すぎないか、という言葉には何を言うておる、と軽く胸を叩きもしたけれど。
赤みが増した頬から、竜の内心など見通されたことだろう]