[ そんな話をした後、メルヒオルに石を埋め込む場所を考えようと促されると、竜は、軽く小首を傾げた。 ]ああ、それ、ここで良くね?[ 慎重に、と、いう言葉と相反するように、竜は、あっさりと腕の付け根、メルヒオルとの対戦で、色の変わった鱗のあたりを指差す。 ]今でもお前の魔力が濃く染み付いてるし、ここからなら入れるのも楽だろ。[ そこにメルヒオルの印が刻まれるなら、どちらにせよ、もう他の誰にも触れさせない...だから、場所の良し悪しなど、深く考えはしなかった。* ]