― 個別領域 ―
[主に手を貸し、木の幹へもたれさせた>>_114ところで。
向けられた言葉>>_115に緩く微笑む]
いえ、貴方と共に進むためなら、痛みくらい――
――って、あら……?
[名を呼ぶ声に心地よく目を細めたのも束の間、見詰める先の紫苑色が緩慢に瞬き。
そして眠りを求める声と共に、完全に閉じられる>>_116]
ふふ……仕方ありませんわね。
[胸元を整えた後で、座り込んだヴィンセントの隣に、身を支える形で腰を下ろした。
彼が自然に目を覚ますまでは、そうしていることだろう**]