― 個別領域 ―[秘術儀式に伴う痛みと消耗。先達はそれをして、『相応の対価であり、報い』と称していた。言われた時にはその意味はさっぱり分からなかったのだが、こうして自ら行う事で、ようやく理解できたような気がした] ……ああ……すまん、大丈夫、だ。[片膝突いた所に差し伸べられた手。それにより、その場にひっくり返るという決まらない事態は避けられた。一先ず、その場は素直に手を借りて、幹にもたれるようにして木の根元に座り込む]