――――! ヴィンセント様っ!![同時、力使い果たしたように片膝を着く主の姿が視界に入る。 慌ててその身を支えようとするが、間に合うだろうか。 いずれにしろ楽な姿勢となるよう手を貸した後] ありがとう、ございます。 何より望んでいたものを、与えてくださって。[共に歩むための盟約と、彼の人を表す紋と。 胸元を隠すのは少しだけ後回しに、石に描かれた紋へ己の手を触れた*]