そんなっ……大体全部ローランドのせいじゃないですか!
[涙を流すのも頬を染めるのも。
正確には前者には違うものも含まれていた気がするけれど、まとめて押し付けるように言った。
頬に触れる手は拒絶せず、頬から額へそっとなぞられれば頭の芯までも熱が上って来るような気がして]
また……そんな風にからかって。
[結果的に別れ際の言葉となったものを、こんな所で引用される。
ここは神魔様の御前で、一番に為すべきことは何かわかっているのだ。
けれど頭を冷やしたいと言って、素直にそうされてしまうことを想像したら、たまらなく寂しい]