― 個別領域 ―[主は外へ行くのに伴うリスクも、承知の上でこちらを誘ってきた。 そのための繋がりを安易に断ち切るような人でもないと、その辺りも十分理解しているつもりだ。 ただ――信頼だけではいずれ堪え切れなくなってしまうと思うのは、こちらの我儘と弱さだろう][だから、純粋な好意を言葉にしぶつけて。 反応を窺う視線の先、主はどこか惚けたような顔をしていた>>_60]