あぁ ────……あ、はは、[今まで空っぽだった、”故郷”と言う部分にユーリエの言葉が沁み込んでいく。右手を返し、重なり震えていたユーリエの手を、包み込むように握り締めた]…そっか、世界全部が、故郷か。[握り締めたユーリエの手を持ち上げて、彼女の手の甲を自分の額へと触れさせる。まるで祈るかのような仕草]