……そっか。
[小さく零した一言に、偽りだと思っていないことは伝わるだろうか。
元々氷人族は血が濃くなり過ぎぬ様に他族との交わりを推奨しているのもあって、様々な種族を見慣れているというのもあるけれど。
メレディスを信じているから、その言葉にも疑うことは無いだけで。
だから、故郷という故郷が無い、その言葉に滲む想いも胸にひどく痛む。
でも、何を言えばいいのか、何を言っていいのか、解らなくて]
…俺さ。
メレディスに夢の話した時、その前にメレディスが旅を始めてどんな所回ってきたかって話してくれただろ。
あれを聞いてさ、俺がこの郷を大切なように、メレディスも故郷が大切なんだなって、そう思った。