[彼女のやり残しを解消する手段は、実は一つだけ考え付いていた。 しかし、今はまだ、そのことは口にせず] これより、そなたの隷属の呪を解く。[唐突とも思われる頃合いで宣言する] 仮初の未練ならば、それによって断ち切れよう。[その言葉に対するリリの反応はどうであったか。 氷華は彼女を、初めて領域へ連れ帰った時と同じように、有無を言わさず抱き上げる]