そりゃね、ずるいのは大人の嗜みだからね。
[髪をなで、頬を撫でる手は感情の発露とともにあふれ出た雫をそっと拭いとって]
でもねぇ。おじさんだって悩ましく思ったものですよ。強引に連れ去ってしまっては、リュカの心にしこりが残ってしまうのは目に見えているのですからね。
[それこそ10年前の別れと類似したものとすらなってしまうだろうとかありながら、今がその時だといって思いをくれるリュカ>>_56に笑みを向ける。]
[自分の願いを聞いて、それに思案するリュカ>>_57 >>_58、国内のことはあいにくと自分よりリュカのほうが詳しいものだが大筋の流れは同じだ。
それすら無理なら、あきらめろ。と冷然というべきだとも思っている。
ただ力を幾分取り戻したリュカの表情をみて、安心させるように頷いてみせる]