……そ、ですね。
まだまだ味方が必要だし、敵や障害だってある……。
[味方と言って思い浮かんだのは、今どうなっているかはわからないが生まれ育った故郷の人たち。
また陳情の形で持ち込まれる意見の中には、神魔頼りでない具体的な要望もあった。
その辺りと対話することで手立ては掴めないか]
[また国の外側なら、此度の試練で小さいながら縁は出来た。
それに神殿に帰り着く前に、少しばかり寄り道するのだっていいだろう。
どうせ試練の実態など、誰も知りはしないのだから]
[そうして具体的な示唆を受け止め、思案した後。
改めてローランドの顔を見返す]
……はい。
でも、私に……巫女という一人の人間に出来ることなら、やってみせます。
[一つ一つ条件を説いてくれた彼に、少し力の戻った表情を向けた]