[そうしてそのまましばらく時が流れ。
少し落ち着いた頃に、ローランドは一つに絞ったという願いを口にする>>_46]
神魔様の、声……?
……そ、それって。
[飲み込むまでに少し時間がかかった。
巫女が自浄作用を発揮する間の時間稼ぎ。
もしその行動を阻害するなら加護が失われる――
と、神魔の声を借りることで行動の下地を作る。
そのような案ということか]
ってあの、それ……。
ローランドの願いって言っていたのは、何処に……?
[そして理解が追い付いた所でようやく気付く。
彼がこちらのために、願いを用意して、そしてその先も考えてくれていたこと>>_47]