わたしは、あなたの傍にいたい。[ようやく、顔を上げて。 ヴィンセントの方を真っ直ぐ見ながら告げたのは、許しを乞う言葉でなく、己の意志だった] 何かのため、じゃなくて、あなたが好きだから、傍にいたいんです。[自分はなんて欲深いのだろう。 願いを叶える権利まで得ながら、まだそれ以上を望んでいるなんて]