[ ――その、ある言葉とは。
快楽で朦朧とする感覚の中、姫騎士自身の記憶には明確に残らないかもしれない。しかし、無意識の欲求には間違いなく訴えかけるであろう言葉。]
――お前はこれから、9度。
我に屈する喜悦を味わうのだ。
目覚めるたびに、凛とした姫騎士の気高さを取り戻して。
だが、身体は忘れる事が出来ぬ。
強き者に平伏す安逸、虐げられる快楽、辱しめられる悦び。
[それは紛れもない呪いの言葉であった。呪言を成就させるために、魔王は自らの精を少女の奥深くまで注ぎ込む。]
そうして、10の敗北を数えた時。
其方は我に隷属する姫騎士として、新たに目覚めるのだ……
[どくり、震えと共に放たれる熱い精液。
やがて、力を失った少女を抱え、魔王の姿は中庭から消えた*]