[しばらくそうして宥めるように髪を撫でていたが]
おじさんね。いくつもの願いを考えていて、これにしようというのを一つに絞っていたんだ。
[煩悩まみれの願いを口にした口で返事をする]
神魔様から声を、お言葉をいただこうかと思いましてね。
例えば『初代の巫女と交わした約束は月日を経て、人の心に寄り添うべきである巫女の周りに権力が集い、悪しき風習へと変わった。自らの手で滅びの道を歩ませたいが、当代の巫女が自浄作用を約した。その約定が守られぬ限り、加護は失われると思え』
とかね。
[まあ細かい部分はリュカとの会話の末に作られていった文面であるが]