ひっ、いたい····
う、うう…
[頬に響いた2つの乾いた音が快楽に呑まれていた意識を少しだけ戻させる。
(自分は今何をしてるんだろう、何か大切なことをしなきゃいけないのに……)
[思考していく自分の役目、しかし秘芽を拗じられれば自然と思い出し、生温かい吐息をしながら魔王へと懇願した。]
お、お願いします…慈悲を……慈悲を……ください……
う、うう。もう我慢できないのです。
主様……この奴隷に肉棒の慈悲を……
くださ……い……
[戻りかけた意思は抵抗に繋がることもなく、理解したのは自分の立場。
どうしようもない支配されていく快感となかなか解消していただけないもどかしさに私の頭にはもう使命なんてものも、尊厳なんてものも微塵も考えられなかった。
今はもう自分を貫いてくれる目の前の欲しか目に映らず、それは何よりも優先しなければならないほど大きくなっていた。
かつての私はもういない、奴隷でもういいのだから…*]